ニュースクリップ[-12/25] 「政府の行革推進本部、独立行政法人の整理統合など決定」ほか

クリスマスは、野郎友達とバカ騒ぎしたマイスターです。

遅くまで飲んで雑魚寝し、朝、ふらふらと起きてそのまま過ごしていましたが、考えてみれば今日はクリスマス。
今朝は、全国で、子供達の笑顔が咲いていたのですね。

朝起きて、枕の横のプレゼントを見つけた時のうれしさは、大人になってからのどんな体験でもかないませんよね。
そんなことを考えながら、今日一日を過ごしていました。

さて、今週も、一週間分の教育ニュースクリップをお届けします。
今回は、地方メディアからの記事がちょっと多いです。

大学入試センターや航空大学校などの特定独立行政法人で、役職員の非公務員化が進められます。
■「政府の行革推進本部、独立行政法人の整理統合など決定」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20051224AT1E2400624122005.html
■「36の特定独立行政法人、1万2千人を非公務員化」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/politics/update/1222/014.html

「消防研究所と農業者大学校。国立美術館、国立国語研究所、大学入試センター、航空大学校など36法人の役職員はすべて非公務員化する」との報道です。
また、文部科学省所管の国立博物館と文化財研究所の統合など、法人数の整理も進められ、昨年の見直し分と合わせると、56法人が42法人へと減少する見込みです。

どの組織も創設当時は「国家が責任を持って運営すべし!」と考えられていたものばかりだと思いますが、これも時代の流れというものでしょうか。

大学認可でいい加減な申請が多かったからか、文科省がペナルティを設けました。
■「虚偽申請、5年間認可せず 大学設置でペナルティー」(デーリー東北新聞社)
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2005121901002375

「来年度から虚偽の申請をした場合には最長5年間、新たに申請しても認可しないなどのペナルティーを定める」とのことです。
前回の認可申請では、途中で申請を取り下げる例があいついだそうですし、文科省がこういう措置に出るのは無理もありません。
というか、虚偽申請しちゃだめですよ、みなさま。

理事長と学長のガバナンスデザインに、県立大学も着手です。
■「理事長は“経営専門家”に 愛知県立3大学法人、県が検討」(中国新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051217/mng_____sya_____004.shtml

大学経営についての愛知県の試み。
「初代理事長には民間からの登用を想定、三大学の学長は副理事長として経営と教育研究のバランスを図る。」とのこと。
なお「教育研究に理解のある経営者や知名度のある学者らの登用が検討されている。」とのことですが、理事長は経営者、学長は学者というコンビでどうなるかを、個人的には見てみたい気がします。
さてさて、最終的にはどういう人選になるのでしょうか。興味深いです。

国立大学も、民間金融機関からお金を借りられます。
■「国立大の施設整備、民間からの借り入れ限定解禁」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051217it01.htm

「文部科学省は来年から、国立大学が学生寮や産学連携施設などを整備する際、民間金融機関からの長期借り入れを解禁することを決めた。」
とのことですが…すみません、無知なるマイスターは、そもそも国立大学が民間からお金を借りられないということをあんまり意識していませんでした!
いやお恥ずかしいです。そうか、そうだったんですねー…。
国家機関なんだから、<国に申請→国から出るお金で整備>という方法しかなかったのかな…考えてみれば当たり前かぁ。しかし、この縛りは結構大きかったでしょうね。

子供を守る試みが次々と立ち上がっています。
■「「子どもを守る」通学路の見回り、愛犬家やお年寄り一役
」(Asahi.com)

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200512190103.html

「犬の散歩の時間を、なるべく子供の登下校時間に合わせてください」
という、実にシンプルでありながら、すっごく効果がありそうな試み。
考えた人達、頭いい!
こういうプロジェクトは、ぜひ普及させたいですね。
高齢者や主婦も、普段の生活の中で、あまり負担を感じずに子供の安全に貢献できます。
また散歩中の飼い主同士のコミュニケーションが、そのまま子供の安全に関する意見交換になりそう。パトロール隊の腕章を配ったりもしているそうです。

一方で、こんな問題も起こり始めています…
■「送迎の車 トラブル深刻 駐車場少なく対応に苦慮」(朝日わくわくネット:大阪)
http://www.asahi.com/kansai/wakuwaku/info1214-1.html

送迎の車で保育園や児童館などの周辺道路が混雑する「育児交通問題」が大都市近郊で深刻化している、という記事です。
保育園は特に、自宅から離れた施設に子供を預けている親御さんも多いでしょうから、深刻です。
昨今の事件報道のことを考えると「クルマで来ないで」とも言いにくいでしょうし…。

子供の送り迎えに関し、あわせてご紹介したいのが、↓この記事。

■「習熟度別授業や総合的学習…英国の校長、密着参観」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200512190110.html

日本の校長先生と、英国の校長先生との会話に関して、

-日本側から出た質問は、小学生が下校時に連れ去られ殺害された事件を受け、「共働きの家庭では保護者の送り迎えはどうしているのか」。英国の校長は「校門が出たら親の責任。送迎できない親は人を雇っている」と答えた。-

というくだりが目にとまりました。
英国ではそうなのか。そりゃわかりやすいけど、しかし…なぁ。

教育の情報化に関する目標達成は極めて厳しい状況。異例の緊急メッセージです。
■「教育の情報化の推進のための緊急メッセージ」(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki/daijin/kosaka/05120801.htm

教育現場の情報化は、相当にのんびりしているようです。
教育関係者に危機意識がないのか、それとも整備したくてもできないのか…。

学校における教育の情報化の実態等に関する調査(中間調査)結果も公開されていますが、自治体ごとの差がすごいです。
できるところはできているのだから、やっぱり、関係者達の問題なのかもしれません。

というわけで、今週一週間のニュースクリップでした。

もう年末ですね。
マイスターも、来週中頃に、冬休みに突入させていただきます。

前に勤めていた会社では31日から3日までが休みでしたが、今はその倍以上、休んでます。
大学職員、冬休みは、大学生並みに休んでますねー。
(隔週土曜日が出勤ですから、年間通じての休日日数は前職とあまり変わらないんですが、なんかちょっと幸せです)
海外旅行などに行かれる方も多いでしょうが、マイスターはお金もないので、茨城の実家で過ごします。

というわけで、今週も一週間、ありがとうございました。
マイスターでした。

あと一週間、がんばりましょう!